【Introduction of Iwakura33】
□分類:岩石信仰(広義のイワクラ)
□信仰状況:神社に祭祀されている
□岩石の形状:岩壁
□備考:社殿の裏は岩屋となっており、祭祀の中心と考えられる
□住所:鳥取県西伯郡伯耆町上細見
□緯度経度:35°21'48.777"N 133°25'45.200"E
(googleに入力すれば場所が表示されます)
赤岩神社は、天津彦火瓊瓊杵尊、大山祇命、木花開耶比売尊、速須佐之男神、稲田比売を御祭神とする神社です。
社殿の裏には小さな岩屋があります。社殿が建てられる前は、この岩屋を目印として岩壁全体を祀った場所と考えられます。祭祀の詳細は不明ですので、岩石信仰に分類しました。
その岩壁は名前の通り赤色をしています。赤い石を祀った神社は各地に存在していますが、これほど巨大な赤岩を祀っている神社は珍しいと思います。赤石には生命的な神秘性を感じるのでしょうか、赤石に関する伝説も各地に残っています。兵庫県の明石という地名も赤石から名付けられたものといわれています。
3キロメートル北東に、鍛冶発祥の地といわれている大原神社があり、酒呑童子という鬼を切った童子切安綱が有名です。この地が良質の砂鉄の産地であるために刀鍛冶が発展しました。この赤岩神社の岩壁が赤いのも酸化鉄と考えられます。
また、Introduction of Iwakura 32で紹介した赤猪岩神社との距離も7キロメートルほどです。この赤岩神社の赤石から大国主が真っ赤に焼けた岩で殺されるという話が発想されたのかもしれません。
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