106 長野県 諏訪の小玉石


【Introduction of Iwakura 106】Visit・Photo:2018.5.26/Write:2018.8.16


 

□分類:磐座(狭義の磐座)

□信仰状況:神社に祭祀されている

□岩石の形状:巨岩単体

□備考:諏訪七石の一つ


□住所:長野県諏訪市湯の脇1丁目 

□緯度経度:36°03'04.61"N 138°07'07.40"E

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長野県諏訪市に諏訪七石と呼ばれる岩石群があります。

その一つが「小玉石」です。

この「小玉石」については、下新井にあったが無くなってしまったという説と湯の脇の児玉石神社の疣石(いぼいし)だという説があります。

ここでは、児玉石神社の疣石を小玉石としておきます。

諏訪七石が諏訪上社にまつわる石であるとすると、児玉石神社は本宮から6キロメートルの距離にあり、離れすぎています。しかし、児玉石神社の御祭神は建御名方命の孫の兒玉彦命ですので結びついてはいます。

児玉石神社の創建は不明ですが、下桑原鎮守大矢小玉石湯之権現として産土神として祀られていました。1877年に諏訪大社の摂社になっています。

神社名に石名をかかげているだけに境内には巨岩が存在しています。諏訪でこれだけ大きな岩石がある神社は珍しいのではないでしょうか。

拝殿前の疣石には、四寸の穴があり、この穴は常に水をたたえて乾くことがなく、この水でいぼを洗うと必ず治癒するといわれています。

『上諏訪宮神徳記抄』には、「神が諏訪湖より大石を取り上げたが袖は濡らさなかった。中に二個の大石があり兒玉石大明神と称した。」と書かれています。またこの故事に因んだと考えられる「須波の海 水底(みなそこ)てらす 児玉石 手にはとるとも 袖はぬらさじ」という歌も伝わっています。

境内の看板には、「兒玉石大明神」は祭神の御霊代と説明されていますので、神降ろしを行う磐座と分類しました。

 

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