161 岡山県 阿智神社の磐座

【Introduction of Iwakura161】Visit・Photo:2025.2.3/  Write:2025.2.24


 

□分類:磐座(狭義の磐座)

□信仰状況:神社に祭祀されている。

□岩石の形状:石単体

 

□備考:十数個の石列がある


 

□住所:岡山県倉敷市本町

□緯度経度:34°35'52.12"N 133°46'24.87"E

 

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倉敷の美観地区の鶴形山に総鎮守の阿智神社が鎮座しています。

社殿の西側には【Introduction of Iwakura160】で紹介した鶴亀の石組があり、これは江戸時代に造られた岩組ではないかと考えています。

一方、河原武敏(東京農業大学助教授)の『配置図』には、この鶴石組と亀石組の他に、本殿の北西の荒神社の裏と藤棚の間に「枯滝石組」、本殿の北東の菅原神社の東に「磐座」、本殿の東の護国神社と菅原神社に「磐座」と「磐境」が書かれています。

本殿の東には、東西方向に十数個の石が蛇行して並んでいて、その西の端に1メートルほどの立石が立っています。この列石を「磐境」、立石を「磐座」と表記しています。

「磐境」については、「磐座・磐境論争」などのように諸説ありますが、筆者は神域との境を示すための岩石及び岩石で囲まれた祭祀場と考えています。詳細は拙著『イワクラ学初級編(2016)』をお読みください。

現在の阿智神社では、この立石の前に鳥居と「祖神 天照皇大神」の看板がついた賽銭箱を置いて、この立石を祀っています。

この東西に並ぶ列石と立石が存在している地面は、社殿が立っている地面より一段高くなっていますので、この一角は、整地前の元の地面であり、列石と立石のために、整地されずに残されたのではないかと推測します。

したがって、これらの岩石は、江戸時代に社殿が建てられる前から祀られていた可能性があります。

また、菅原神社の東の「磐座」は、先が尖った立石で、こちらも注連縄と紙垂を付けて祀られています。

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