053 岡山県 番田の立石

【Introduction of Iwakura 53】


□分類:石神(広義のイワクラ)

□信仰状況:民間に祭祀されている

□岩石の形状:巨岩単体、メンヒル(立石)

□備考: ランドマーク、過去に祭祀設備があった形跡


□住所: 岡山県玉野市番田

□緯度経度:34°34'27.61"N 134°01'30.40"E

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岡山県で最も有名な立石です。

児島の八丈岩山の中腹に異様な姿で巨岩が立っています。

海路で瀬戸内海を航行する船は、吉備の穴海で風待ちや潮待ちを行ったと考えられています。その穴海の入口に聳えるこの立石は目立つ存在で、海上交通の目印としても機能したでしょう。

三韓征伐で瀬戸内海を往復した神功皇后も、この近くの島に立ち寄り鉾を立てたという伝承が残っており、その島は鉾島と呼ばれています。これに因んでこの立石も鉾立岩とも呼ばれています。一方、立石の形は広い刃先を持った鉾の様であり、山の上の立石の様子から神功皇后の逸話が作られた可能性もあります。

また、神功皇后が大きな亀が遊んでいるのを見て遊亀山と名付けたという話も伝わっており、立石の近くの亀山八幡宮には亀石が祀られています。

立石に近づき、標高154メートルの山の頂上に約10メートルの巨岩が立っている姿を見た人は、その巨大さと異様さに驚くでしょう。鉾の形に整形されているのではないかと思いました。また、この巨岩の底部は縁が切れている様子であり、なぜ倒れないのか不思議です。南側には、井桁に溝を掘り込んだ跡があります。第二次世界大戦以前は祠があったといわれていますので、ここに小さな祠を載せていたのではないかと推測しました。盃状穴も残っており、今でも麓の住民から鉾立石様と崇められている岩石ですので石神と分類しました。 

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