【Introduction of Iwakura165】Visit・Photo:2018.3.13/Write:2025.3.22
□分類:磐座(狭義の磐座)
□信仰状況:祭祀されていないが過去に信仰の形跡あり。
□岩石の形状:巨岩単体、立石
□備考:
□住所:岡山県岡山市北区一宮
□緯度経度:34°40'28.67"N 133°51'24.71"E
(googleに入力すれば場所が表示されます)
吉備の中山の中腹に巨岩が見えます。
『備前州一宮密記』に、「権現 去本殿乾八町餘 從古名山腰之巨巖、稱權現之神座、其所由不詳、」との記載があります。本殿からの距離も方角も違っていますが、この巨岩は『備前州一宮密記』に記載されている「権現之神座」のことであると考えられます。
ちなみに「権現」は、日本の神々は仏が仮の姿で出現したものとする本地垂迹思想の神に対する称号です。また、この立派な巨岩が備前側に位置していることを認めたくなかった備中の人は、「ヌシト(盗人)岩」と呼んでいたと伝わります。
1934年に、福田海というの宗教団体の開祖である中山通幽が、この巨岩に「天柱」の文字を刻んだため、「天柱岩」と呼ばれるようになりました。「天柱」の文字は、総社市の豪渓の岩肌に彫られている武元登々庵書の「天柱」の文字を写したといわれています。
「天柱岩」は、上に行くほど細くなる立石で、高さは5メートル以上あります。この岩の根元から土師器片が発見されていて、鎌倉時代に祭祀に用いられたと推測されています。
「権現之神座」という名前と土師器片が出土していることから、現在は祭祀されていませんが「磐座(狭義の磐座)」であったと考えられます。
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