105 長野県 高島城の亀石

【Introduction of Iwakura 105】


□分類:磐座(狭義の磐座)

□信仰状況:民間に祭祀されている

□岩石の形状:石単体

□備考:諏訪七石の一つ


□住所:長野県諏訪市高島1丁目

□緯度経度:36°02'22.37"N 138°06'44.47"E

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長野県諏訪市に諏訪七石と呼ばれる岩石群があります。

その一つが「亀石」です。

いつ頃からこの亀石を祀りだしたのかはわかりませんが、一時期、千野氏が屋敷内に亀石大明神として祀り、千野氏の御社宮神(ミシャグジ神)としていました。

千野氏は、諏訪大社上社の大祝である神氏の一門で、前宮の東側に屋敷を構えていました。

この亀石ですが、1482年に宮川の洪水により流されて行方不明になってしまいました。千野氏は仕方なく、よく似た岩石を探し出して、高台に祀りました。これが今の千野川神社だと思われます。

ところが、行方不明になっていた亀石は、新井の河川工事のときに発見され、高島藩主に提出されました。しばらく高島城内に置かれましたが、1874年に高島城が明治維新で取り壊されるときに、亀石は売り払われて邸宅の庭に保存されました。そして2007年に、亀石の所有者によって高島城に戻されました。

このように、波乱万丈な経緯を持った亀石ですが、良く残ったものだと思います。

その石は、緑灰色の石で表面にひび割れが走っており甲羅のように見えます。水を掛けるとその甲羅の模様が浮かび上がり願いがかなうと云われています。

現在は、民間信仰として祀られていますが、かっては千野氏がミシャグジ神を降ろしていたと推測できるので、磐座に分類しました。

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