011 長野県 諏訪大社の硯石

【Introduction of Iwakura 11】


□分類:磐座(狭義の磐座)

□信仰状況:神社に祭祀されている

□岩石の形状:巨岩単体

□備考:諏訪七石の一つ


□住所:長野県諏訪市中洲

□緯度経度:35°59'52.88"N 138°7'09.12"E

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 諏訪大社は、古来からの自然崇拝を色濃く残しており、奈良の大神神社と同様に、本殿を設けずに木や岩を祀る形をとっています。

現在の諏訪上社本宮では、拝殿から神居に向う方向(北西から南東)が祭祀ラインとなっています。これは神仏習合の時代に、神居の中に弘法大師が建てたお鉄塔があったからです。

しかし、本来は、四脚門から硯石(すずりいし)に向う方向(北東から南西)が祭祀ラインであり、硯石を通して守屋山を拝していたと考えられます。

諏訪の地は、洩矢神を祀る洩矢族(後の守矢氏)が支配していましたが、出雲から建御名方神が侵入し、以後、神裔である神家(後の諏訪氏)が支配しました。

守屋山は、洩矢族の聖山であり、諏訪上社前宮を中心にして祭祀が行われていたと考えられます。

硯石は上部が窪んだ岩と伝えられています。硯石はモリヤの神を迎え入れる磐座であると考えられます。


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