151 愛媛県 岩城島の妙見メンヒル

【Introduction of Iwakura 151】


□分類:岩石信仰(広義のイワクラ)

□信仰状況:民間に祭祀されている

□岩石の形状:岩組、立岩の下に岩屋、メンヒル

□備考:


□住所:愛媛県越智郡上島町岩城

□緯度経度:34°15'37.04"N 133°08'47.27"E

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岩城(いわぎ)島は、愛媛県北東部にある上島諸島に属している島です。

瀬戸内しまなみ海道は通過しておらず、岩城島に行くにはフェリーを使用する必要があります。岩城島の中央にある積善(せきぜん)山の登山道を登ると鳥居が見えてきます。そこから尾根をしばらく歩くと妙見メンヒルに着きます。

看板には次のように書いてあります。

「妙見神社の巨石  上島町指定文化財  古代人の巨石崇拝の遺跡であり、江戸中期の記録に修験の場として登場するなど古くから信仰の場となっている。いつの時代から崇拝の対象となったかは判然としないが、巨石崇拝は仏教思想の影響を受けながら今日に続いている。「妙」とは神の不思議、神秘で妙見とは菩薩の名、即ち妙見菩薩で国土の守護、貧窮救済のみ仏であり、諸願をかなえるものと信じられている。  上島町教育委員会」

高さ7メートルほどの立岩(巨岩)を中心として数個の岩組となっています。この立岩の下は岩屋を形成しており、その岩屋に神棚の宮形のような小さな社が置かれています。その岩屋の前には1982年に建てられた拝殿があります。著者が2013年に訪れたときは、奇麗に整備され大切に祀られていました。

岩城島には、縄文時代や弥生時代の遺跡があることから、この妙見神社の巨岩信仰は、縄文・弥生時代まで遡れるかもしれませんが詳細は不明です。神仏習合の影響を受けて「妙見」という名前が付いています。「妙見」とは中国道教の北極星・北斗七星信仰が仏教の天部となったものですが、この立岩と北極星との関係は見出せてはいません。

祭祀の方法は不明なので岩石信仰(広義のイワクラ)に分類しました。

なお、岩屋の中の壁に密教の霊符に似た線刻があります。

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