117 兵庫県 保久良神社岩石群の立岩


【Introduction of Iwakura 117】


 □分類:磐座(狭義の磐座)

□信仰状況:神社に祭祀されている

□岩石の形状:岩単体

□備考:保久良神社岩石群のほとんどは人工的に配置されている。


 □住所:兵庫県神戸市東灘区本山町

□緯度経度:34°44'07.48"N 135°16'40.95"E

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 保久良神社の岩石群の配置について、1941年に調査した考古学者の樋口清之は、岩石は壊されたり持ち去られたりしているが、円形に並べられ、北側の頂上部を接する二重円または三重円を形成していたであろうと推測しています。先代の猿丸義也宮司は、その二重または三重の円が接している場所は、瑞垣の中にある本殿の裏の地面との縁が切れている小ぶりの岩と考えられていました。

この保久良神社の裏山の金鳥山で起こった不思議な出来事が伝わっています。1949年に楢崎皐月は、金鳥山でがカタカムナ神社の平十字という老人からカタカムナという文献を見せられました。そのカタカムナ文献は、幾何学的な円と直線からなる図象文字で書かれており、楢崎は、満州で交流していた蘆有三導士から聞かされたアシア族の八鏡化美津文字ではないかと考え、これを翻訳しました。楢崎皐月の解読によると、カタカムナ文献は高度な文明を築いた古代人の宇宙観を詩歌という形で書いた科学書であるということとなりました。楢崎は、これをもとに、『日本の物理学予稿』を書き、相似象学と呼ばれる独自の学問を展開しました。

楢崎は、陸軍の技術研究機関で研究を行なっていた人物であり、このカタカムナ文献の解釈には、多分に楢崎の持論が持ち込まれていると考えます。また、このようにカタカムナに関する全ての情報が楢崎一人が発信したものであることは、カタカムナ文献を偽書とする理由の一つとなっています。

さて、保久良神社のイワクラの配置について、樋口清之は二重または三重の円と推測されています。大湯の環状列石のように、岩石で二重や三重の円が配置されることはありますが、その場合は独立した円を形成し、樋口の考えたように一部が共有することは不自然です。筆者は、立岩というメンヒルを起点とした右巻きの螺旋状に並べられているという説を2014年に発表しました。そして、これは、カタカムナ文献が右回りの渦巻状に文字が配置されていて、中心から外に向って読むことと一致しています。さらに、保久良神社の御祭神の別名が珍彦(うづひこ)というのも意味深です。

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